日本内閣府が12月15日発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」で、「夫は外で働き、妻は家庭を守る」との伝統的な考えに賛成する人が過半数を占めたそうです。 調査は10月、20歳以上の5000人を対象に行い、調査対象の51.6%が「夫は外で働き、妻は家庭を守る」との考えに賛成で、この割合は09年当時より10.3ポイント拡大しました。1992年調査開始以降、拡大は初めてらしいです。また、この考えに反対する人は45.1%で、09年時点から10ポイント減ったそうです。 なぜ今になって専業主婦が良いという意見が増えたのでしょうか? さらに特筆すべきは、世代別では、20歳代が19・3ポイントの増加で、伸び率が最も高かったという事です。 内閣府の分析では、東日本大震災影響であると分析していますが、本当にそうでしょうか? 確かに家族の絆を重視する事を再考した人はいると思いますが、それが専業主婦賛美になぜ繋がるのか疑問です。 20代で顕著という事ですが、何かこの世代の教育やら育ってきた時代背景と関係ありますか? 高度成長期の様に、旦那の給料が右肩上がりで伸びていって、男性の収入だけで家計を回していける時代なら、専業主婦が賛美されてもおかしくないと思います。 しかし、長引く不況に、所得の低下、さらに増税まで予定されている今の日本で、女性は仕事をせずに家庭に入るべきという意見が増加するのは何故なのでしょうか? 少子化が進み、今後日本の労働人口が減少してい事は目に見えているのに、それでも女性は 働かなくていいという考えは、現実を見ていないと思えるのですが。 それとも、この結果は、生活が苦しくなるのは構わないから、女性が家庭を守ってくれればそれでいいという、価値観の変化を表しているのでしょうか?
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