境界線ぎりぎりにコンクリート擁壁を建てて外階段を作っても違法ではないと簡単に断言して済まそうとされる方が建築士の方にも多いようですが、「遵法」といえるのでしょうか? 違法でないから、作業スペース確保のために、隣地を大幅に掘って侵し、破壊することも当然の許容範囲という傲慢な姿勢に傾きがちです。下っ端の工事人までに浸透して行きます。 「工事のために掘り返してあとで埋め戻すのは、許容の範囲です。」という人もありますが、そのような権利まであるのでしょうか? 土入れによって形の上ではなんとか原状に近いところまで修復できても、受けた心傷の修復まではとてもできません。 不法掘削が事前了解を大幅に超えた場合はどうなりますか? 事前に了解を得たいためとはいえ、専門家が「このくらい」とか「ちょっとだけ」のような曖昧な話で持ってくるので、騙された、詐欺にかかった、ような後味の悪さがいつまでも残ります。 いったん、起こってしまいますと、お金や物では決して癒せません。「貸し」とか「お互い様」とか言えるような関係にはならないので、他の方がこのような思いをされないように願っております。よろしくお願いいたします。
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